子供の歯並びは、親としてとても気になるところですよね。
虫歯だったら、仕上げ磨きを念入りにしたりして気をつけてあげられますが、歯並びとなると親の力ではどうしてやることもできません。
もし歯列矯正するとなると、かなりの費用がかかるので躊躇してしまう気持ちもありますよね…
でももし、いつ、どのくらいの費用がかかって、どんな支払い方法があるのか分かっていれば、予定を立てたり計画的に貯蓄しておいたりできるので、子供の歯列矯正をしてあげることが不可能ではなくなるかもしれません。
私の娘も歯並びが悪く、歯列矯正を始めて2年目になります。
矯正費用の捻出には苦労しましたが、今のところ何とかなっていますよ!
今回は子供の歯列矯正の費用と信頼できる矯正歯科を選ぶポイントについてお話しします。
歯列矯正にかかる費用

歯列矯正は自由診療になるので、通常保険は適応されずに全額自己負担になります。
(一部保険が適応になる場合もありますので医師に相談してください)
1) 歯列矯正の費用の支払い制度は2通り
定額制(トータルフィー制)
治療費+調整費+保定管理費のすべてを含めた料金を支払えば、治療途中で追加費用は発生しないという定額制度。
最初に支払う負担は大きいけど、治療が長引いたとしても追加で支払う必要がないので安心。
ただ治療が短期間で終わった場合は払い戻しがないので、割高になってしまう恐れもあるのがデメリットです。
調整料別払い制
治療基本料金を支払った後も、毎回の調整費や保定装置などの別費用が発生し続ける制度。
治療期間が短くなった時は定額制より安く済むこともありますが、治療が長引いた時は、調整費用がかかり続けるので一体どれだけかかるのか心配なのがデメリットです。
どちらの支払い制度もメリット、デメリットがありますね。
ちなみに娘が通っている矯正歯科は「調整料別払い制」です。
2) 歯列矯正にかかる一般的な費用の目安
歯列矯正にかかる一般的な費用の目安を調べました。
費用の種類は大きく分けて3つ。
- 歯列矯正をする前にかかる費用
- 歯列矯正自体にかかる費用
- 矯正装置を外した後にかかる費用
それではひとつひとつ説明していきますね。
()は娘に実際にかかった費用をおおまかな金額で書いていますので参考にしてください。
①歯列矯正をする前にかかる費用
相談・初診料 : 無料~6,000円程度 (1,000円)
歯の状態を相談し、どんな治療が必要になるのかを詳しく説明してもらいます。
精密検査料 : 20,000~60,000円程度
写真を撮ったり、レントゲンを撮ったり、歯型をとったり詳しく検査します。
診断料 : 10,000~40,000円程度 (30,000円)
詳しい検査の結果を元に診断をくだし、綿密な治療計画を立ててもらいます。
②歯列矯正自体にかかる費用(表側矯正の場合)
子供の場合、おもに上下顎のバランスを整える一期治療と、永久歯に矯正器具をつけて歯並びを整える二期治療があります。
一期治療だけで済む場合と、一期と二期治療が両方必要な場合があります。
- 一期治療:10~50万円程度 (15万円)
- 二期治療:60~100万円程度 (43万円)
娘の場合は一期と二期治療の両方必要でしたが、二期治療費は一期治療費との差額で良いと言われ、二期治療費が本来は58万円のところが、43万円(58万円ー15万円)ですみました。
歯の状態、使用する装置の素材や、裏側矯正・マウスピース矯正など矯正方法の違いで金額も変わってきます。
調整料 : 1,000~10,000円程度 (4,000円)
月に一回の診察で、矯正装具の調整をしてもらいます。
治療期間はその時の歯の状態によりますが、だいたい2~3年の予定ですので、調整料が毎月4,000円かかるとすると1年に48,000円かかり、3年で144,000円かかる計算になります。
③矯正装置を外した後にかかる費用
矯正が終わったら、歯が元に戻らないように装置(リテーナー)をつけます。
リテーナー代 : 10,000~60,000円程度 (30,000円の予定)
そして歯の後戻りがないかを定期的に観察してもらいます。
観察期間は1年は見ておいたほうがいいとのことですが、歯の状態によって変わるようです。
観察料 : 1,000~8,000円程度 (1,800円の予定)
2か月に1回観察してもらったとして1年間に18,000円かかります。
娘の場合、総額どれくらいかかるか合計すると、約82万円になりました。
矯正にかかる費用は、病院によって全く違うので、最初にきちんと説明を受け
分からないところは質問するなどして疑問点を残さないようにしましょう。
3) 矯正治療費の支払い方法について

矯正治療費はかなり高額になりますので、一括払いか分割払いが選べます。
分割払いの場合は、病院に直接分割で支払う方法、クレジットカード払い(限度額に注意)やデンタルローンなどありますが、病院によって違いがあるので確認が必要です。
娘が通っている矯正歯科は、一期治療が始まる前に一期の治療費(15万円)、二期治療が始まる前に二期の治療費(43万円)を払えば良かったので
一期の治療費は私が持っていたアクセサリーを売ってお金を捻出し、二期治療までの約1年半の間にお金を貯めて、どちらも一括で支払いました。
毎月の調整料の4,000円は何とかなっています。

▲子供の歯列矯正の場合は医療費控除の対象になります。
こちらの記事で医療費の確定申告の方法を詳しく説明していますので参考にしてください。
子供の歯列矯正はいつからするのが安くすむのか?

子供の歯列矯正はいつから始めるのがいいのかについては、色々な見解があります。
また、子供の歯の状態によって違うものです。
だから子供の歯並びが気になったら、まずはかかりつけの歯医者さんに相談するのが一番です。
かかりつけがなければ、矯正歯科と看板にあげている歯科にかかるのも良いでしょう。
あまり小さい頃から始めると、痛みや煩わしさなどのストレスがかかって可哀そうですし、中高生からでは歯が動かしずらく、小さい頃に比べると矯正に時間がかかるので、小学校高学年くらいに始めるのが一般的です。
最近では、歯の矯正装置をつけている子は増えているので、恥ずかしくて嫌がることも少ないだろうし、思春期に入る前に矯正装置をつけている自分に見慣れておくのも、後々いいと思います。
歯列矯正中は、歯を引っ張られて痛かったり、矯正装置の一部が当たって口内炎をおこしたり、食べ物が噛みづらかったり、食べ物がひっかかったりして大変な思いをしますので、お金の損得よりも、子供の気持ちや周りの状況を考えて矯正の開始時期を決めるのが良いでしょう。
矯正費用が安い歯科って大丈夫?
部分矯正や矯正装置の種類の違いによっては、「2)の歯列矯正にかかる一般的な費用の目安」に書いた金額より大幅に安い場合もありますが、あまりに安すぎると本当にその歯科医の技術は大丈夫かどうかが心配です。
歯の矯正治療をするには、普通の歯科医とは違う技術が必要ですが
実は、歯科医師の免許をもっていれば矯正治療の経験が浅くても「矯正歯科」の看板を掲げることもできるし、治療することもできるのです。
でもやはり自分の子供は、経験豊富で高い技術を持った歯科医に治療してもらいたいですよね?!
だから矯正費用が安いかどうかではなく、まずは歯科医選びからしっかりやることが大事です。
矯正歯科はホームページを持っていることが多いので、そこで情報を収集します。
絶対条件は「認定医」か「専門医」であること。
「認定医」「専門医」とは各学会や団体によって定義は違いますが、矯正歯科に関する専門知識と技術を持った歯科医師のことをいいます。
▲全国の認定医や専門医が載っているので要チェックです!
矯正歯科のホームページでは、矯正治療の症例(写真など)がたくさんあると、治療経験が豊富だと分かるし、患者さんの声やインタビューの動画などから、治療の様子や歯科医の人柄が分かるので参考にするといいですよ。
信頼できる矯正歯科を選ぶポイント

高い矯正費用を払うので、信頼できる歯科医でなけば納得できませんよね。
そのために歯科医を選ぶ必要があります。
信頼できる歯科医のポイントは
- 歯科矯正の専門家としての経験が豊富であるか(認定医か専門医)
- 治療内容が把握でき、納得できるか
- 治療費用に納得できるか
- 先生と子供(親)と信頼関係が築けそうか
- 通いやすい場所であるかどうか
- 遅い時間または土曜日の診療があっているかどうか
親が信頼できると感じる歯科医に出会えるまでは、相談だけでも何軒か矯正歯科を受診してみた方が良いです。
私は運よく一軒目で条件にぴったりの歯科医にめぐり会えたのですが、一応別の矯正歯科にも相談に行ってみました。
そちらは条件に合わなかったので断りましたが。
長くお付き合いすることになる歯科医ですので十分に考慮して、ぜひ子供さんにぴったりの矯正歯科を選んでくださいね!
おわりに
子供の歯列矯正にかかる費用と支払い方法について、そして信頼できる歯科を選ぶポイントを書きました。
歯列矯正の費用は高額なので、一括払いとなるとかなりの負担になりますが、計画的に貯蓄などしておけば何とかなることもあります。
子供の歯並びが少しずつキレイになっていくのは、親としてとても嬉しいことです(*^^*)
一度歯列矯正を検討してみてはいかがでしょうか?