私の娘は小学校高学年頃より、リビングでテレビを見ながら勉強するようになりました。
テレビを見ながら勉強だなんて集中できるわけありません。
もちろん止めるように注意して、その都度テレビを消すようにしていました。
でも不本意にも習慣化していってしまったのです。
しまいには「テレビつけてないと勉強に集中できない」とまで言うようになり、すっかり悪い癖が定着してしまいました。
どうしたらいいのか迷っている頃、娘が通っている塾の三者面談があったので話の流れから相談してみると、塾の先生が娘のことを上手に説得してくれて、娘は泣きながらもなんとか納得できたのでした。
今日は、テレビを見ながら勉強するのは不可能な理由をお伝えしたいと思います。
そして子供が納得するにはどういう言葉でどのように言えばいいのか私が思ったこと、娘が塾の先生から説得された時の会話を公開します。
テレビを見ながら勉強するお子さんの悪い習慣をやめさせたい親御さんの参考になれば幸いです。
テレビ見ながら勉強は不可能!
テレビを見ながらの勉強はできません。
ちなみに、ながら勉強の中で「音楽を聴きながら」の勉強だと以下のようなメリットがあります。
- 勉強前に聴くと、モチベーションを上げることができる
- 騒音を分かりづらくするマスキング効果があるので、騒がしい場所で勉強する時に多少の集中力を高める効果はある
- 自然音(川のせせらぎ、鳥のさえずりなど)だと勉強に集中できる
ただ、自然音以外のすべての音楽は学習能力を阻害し、集中力を低下させます。
聴覚だけを使う音楽でも勉強の効率を下げるのに、テレビだと聴覚と視覚を同時に奪ってしまうものですから、テレビを見ながら勉強するのは不可能だということは明白。
ながら勉強についてはメンタリストのDaiGoさんがくわしく解説してくれていて参考になりました。
テレビ見ながら勉強を全力でやめさせよう
人生一生勉強が必要なのに、小さい頃からテレビを見ながら勉強するなんて悪い習慣を定着させてはいけません。
私も娘が小学生になったころからずっと言ってました。
だけど全然ダメでした…
娘はだんだん大きくなるにつれて寝るのが遅くなり、今では私が寝たあとにテレビをつけたまま勉強(宿題)をする習慣に…
タイミングよく注意できたとしても、反抗期ですから、親の言うことは基本無視です…
こちらも時々大きい声を出したりして怒りましたが、娘の方はその場しのぎをするだけで、ほとぼりが冷めたら元通り。
親がいつも通りに怒っても、もうなんとも思っていないし感じないんでしょうね。
でも受験生になった今、勉強時間を確保するためには流暢なことは言ってられません。
だから次の手段に出ます。
親以外の別の大人から説得してもらう
親以外の大人、例えば学校の先生や塾の先生、おばあちゃんやおじいちゃん、お友達のお母さんお父さんなど、子供と信頼関係がある人に頼んで、テレビを見ながら勉強はできないことを説明してもらいましょう。
親以外であれば、説得の内容も真新しく理解が深まるかもしれないし、反抗心なく素直に聞けるかもしれませんね。
それに、自分が完全に正解だと思っているところに違う意見を聞けば「もしかしたら自分は間違っていたのかも?」と感じられるかもしれません。
娘が納得できた塾の先生の説明テクニック

娘が通う塾の先生があまりにも華麗に娘を納得させてビックリしたので、実際に先生がどのように声かけしてくれたのか公開したいと思います。
娘と塾の先生の会話
先日、塾で三者面談があった時のこと。
娘は志望校に合格するにはまだまだ学力が足りてない状態です。
この時私は先生より、家でどのくらい勉強できているのか聞かれました。
○○高校行きたいの?
周りが言ってるから行きたいの?
本当に行きたいの?
・・・と、5回ほど念を押される(^^;;
そして断言されました。
人間の脳は好きなことを優先します。
テレビ見るのと勉強するの、どっちが好き?
だからテレビ見ながら勉強はできないんですよ。
それは分かるね?
娘うなずく。
ここに書いてください。
娘、しばらく悩んだ後「23時〜1時」と書く。
え?もしもし?笑
眠たくなったら頭が働かなくなるので、勉強は眠くなる前にした方がいいです。
娘、泣きながら「21時〜23時」と書く。
塾の先生の説明が効果的と感じたポイント
塾の先生は頭ごなしに注意するんじゃなくて、娘が理解しやすいように質問形式で問いかけて、自ら集中して勉強することが必要だと感じられるように導いていきました。
「1つ問いかけに対し、自分で考えて答えるように促す」というテクニックは凄かったし、これだと子供に優しいなと感じました。
調べてみるとこの手法は、営業職の人が使うセールストークの一つのテクニックで
人は他人から押し付けられることは嫌いだけど、自分で考えて判断することはイヤではないという性質を活かしたやり方とのこと。
その後の娘の様子
娘は多分、以前から「テレビを見ながら勉強するのはダメだ」と分かっていたんですよ。
だけど、それをうやむやにしておきたかったんでしょうね。
でも今回塾の先生から言われて、100%ダメだと理解できたから涙が出てきてしまったんだと思います。
娘は今まで全く勉強に使っていなかった自分の部屋の勉強机をキレイに片付けて、勉強する準備をはじめました。
私はちょっぴり驚きましたが、少しやる気になっている娘が愛おしくなり、全力で応援して行こうと心に誓いました。
ただ、片付けた後まだ1回も勉強してないし、テレビを見る時間を減らせるかどうかはまだ分からないので、娘のこれからに期待したいと思います。
まとめ
- 脳は勉強よりも面白いテレビの方を優先させるので、テレビを見ながら勉強することは不可能
- 子供を説得するときは頭ごなしに言わず、自分で考えさせるようにする
- 親に反抗的だったり無視する場合は、子供が信頼できる大人に説得を依頼する
娘は塾の先生から言われて、テレビを見ながら勉強できないということは理解できたようですが、まだ実行はできていないので、今後娘を信じて見守りながら、こそっとチェックしていこうと思っています。
塾の先生の話の後は、娘も納得していたかのように見えましたが、やはり悪い習慣は正すことができませんでした。
もう「テレビを見ながらでしか勉強できない子」なんだろうと半ば諦めて、最後までこのスタイルを貫いてほしかったくらいなんですが、高校受験のほんの2週間前くらいから自分の部屋でテレビを見ずに勉強するようになりました。
幸運にも志望校に合格できたので今では笑って話せますが、このように習慣化してしまう可能性は高いので、ぜひその前に全力で阻止してあげてください。

対応が難しい中学生への向き合い方をまとめましたので参考に。